去年、初めて粗大ごみを車に積んでゴミ焼却場に持ち込みました。安くて、一気に処分できてこれは便利だと、意気揚々という感じで持ち込んだのですが、行った焼却場で、壮大な機械と、山高く積み上げられた不用品に圧倒されて一気に気分が沈んでしまいました。
消費社会のなかで当たり前のように、買っては捨て、買っては捨て、新しいもっといいものが出たら捨てて買い替える。そんな私達の物欲と消費社会が日々生み出していくゴミ。僕らの世界は綺麗に見えて、実は僕らの見たくないものは、朝早く収集してもらって無かったことにしてもらう事で成り立っている。それも最後は燃やしてしまう。
もう、いいでしょ。
作るときに大量の石油を使って地球に負担をかけていて、そんなに長く使うことなく、どんどん燃やしてまた新しいものを買う。
もう、こんなのいつまでも続くはずがないと、科学者でもないのですが、とにかくそう感じました。
家も、今は合板やシート材、ウレタンなど、石油が含まれるものであふれています。昔の家と違って、人が住まなくなったからと言って、無害で土に還ることはできません。100年を超える耐久性については現在、日本中で身をもって実験中という事になります。一方で昔の木造住宅は200年を超える耐久性が日本中で実証済という事も事実です。
石油系の建材を使うことは、100年後にふり帰ると、自然素材に早く戻るべきだったと反省点になるのか、逆にもしかしたら進化と見なされるのかもしれません。こればかりは誰にも分かりません。
でも、今のままの使い方と社会では、今起こっている様々な弊害がさらに悪化していくと多くの方が感じていると思います。
僕も、強くそう感じます。どういう住まいがこの社会問題に答える家になるのか、これから出来るだけ色々と考えていきたいと思います。

